気心
「気心の知れた」などのように使う「気心」という言葉。
「気心」は、音読みで「きごころ」と読みます。
「気心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「気心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
気心の意味
「気心」には次の意味があります。
・その人が本来もっている性質や考え方。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「その人の本当の性格」という意味です。
「気心の知れた友人」で「性格や考え方をよく知っている友人」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ 本当に気心許せる友達が少数いればそれで幸せ、と感じられる人間だった。
(出典:新津きよみ『婚約者』)
・気心もわかっているし、とうから自分の息子と娘のような気がしている。
(出典:ストーカー/平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』)
・ 専門家同士というのは、はじめからある程度の気心は通じているのである。
(出典:藤原正彦『若き数学者のアメリカ』)
・ 私と立人は大学時代四年間クラスメイトだったから気心が知れていた。
(出典:角田光代『幸福な遊戯』)
・ 気心の知れた人とでなければ、釣りの気分が台なしになってしまうからだ。
(出典:ヘミングウェー/高村勝治訳『われらの時代に/ヘミングウェー短編集1』)
類語
・心安い(こころやすい)
意味:親しみやすく気がおけない。遠慮がない。気心がわかっている。(出典:デジタル大辞泉)
・性質(せいしつ)
意味:その人に生まれつき備わっている気質。人となり。(出典:大辞林 第三版)
・人となり(ひととなり)
意味:生まれつきの性質。天性。本性。(出典:大辞林 第三版)
・気の置けない(きのおけない)
意味:相手に気づまりや遠慮を感じないさまをいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・パーソナリティー
意味:その人の持ち味。個性。人柄。(出典:デジタル大辞泉)