殴打
「拳で殴打する」などのように使う「殴打」という言葉。
「殴打」は、音読みで「おうだ」と読みます。
「殴打」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「殴打」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
殴打の意味
「殴打」には次の意味があります。
・ひどくなぐること。特に、人のからだに暴行を加えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「殴打」をわかりやすく言うと「拳や道具などを使って、人の体をひどくたたくこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・殴打されて死亡した後、遺体の上に大きな石を落とされていました。
(出典:有栖川有栖『朱色の研究』)
・尋ねるまでもなく、それが殴打によるものであることは明らかだった。
(出典:山田正紀『火神(アグニ)を盗め』)
・飢えや、殴打による傷で、恨みをのんで死んでいった多くの人のためにも。
(出典:胡桃沢耕史『黒パン俘虜記』)
・振り上げた警棒が左頬を殴打にくると見て、萩生は彼の背後へ移動した。
(出典:菊地秀行『妖戦地帯1 淫鬼篇』)
・自分をまちうけていることがわかっている殴打が怖くていやなのであった。
(出典:ロンドン/山本政喜訳『白い牙』)
類語
・痛打(つうだ)
意味:相手に精神的、肉体的に痛手となる打撃を与えること。(出典:デジタル大辞泉)
・暴行(ぼうこう)
意味:他人に暴力を加えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・打撲(だぼく)
意味:からだを強く打ちつけたり、たたいたりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・横殴(よこなぐり)
意味:横からなぐりつけること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・打撃(だげき)
意味:物を激しく打つこと。(出典:デジタル大辞泉)