権益
「日本の権益」などのように使う「権益」という言葉。
「権益」は、音読みで「けんえき」と読みます。
「権益」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「権益」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
権益の意味
「権益」には次の意味があります。
・ 権利と利益。特に、ある国が他国内に持つ権利とそれに伴う利益。(出典:デジタル大辞泉)
「権益を守る」であれば、「国の権利と利益を守る」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は中支の各地方で、出来る限り所謂欧米の権益なるものを調べてみた。
(出典:岸田国士『私の従軍報告』)
・最初に大きな権益を得たのは船長職を世襲していたアブリアル一族である。
(出典:森岡浩之『星界シリーズ 2 守るべきもの』)
・タナールの権益が手に入ると聞かされて食指を動かさない者はないのだ。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウ・シリーズ(全13巻) 2 撃滅!宇宙海賊の罠』)
・英国は東洋に多くの権益を持っており、あらゆる手段でそれを守ろうとする。
(出典:星新一『人民は弱し 官吏は強し』)
・そのためロシアの権益とぶつかり、かつての敵ドイツと同盟することになった。
(出典:山下丈『ブルー・ブラッド ―ヨーロッパ王家の現代』)
類語
・利権(りけん)
意味:利益を得る権利。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・特権(とっけん)
意味:特別の権利(出典:精選版 日本国語大辞典)
・既得権(きとくけん)
意味:国家が一たび獲得した権利。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・権能(けんのう)
意味:法律上、ある事柄について権利を主張し、行使できる能力。(出典:デジタル大辞泉)
・資格(しかく)
意味:あることを行うのに必要な、また、ふさわしい地位や立場。(出典:デジタル大辞泉)