森羅万象
「森羅万象のことわり」などのように使う「森羅万象」という言葉。
「森羅万象」は、音読みで「しんらばんしょう」と読みます。
「森羅万象」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「森羅万象」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
森羅万象の意味
「森羅万象」には次の意味があります。
・宇宙に存在する一切のもの。あらゆる事物・現象。(出典:デジタル大辞泉)
「森羅万象」をわかりやすく言うと「世の中にあるすべての物事」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・森羅万象の何ものも特別扱いしないことで、科学は発展してきたのである。
(出典:茂木健一郎『意識とはなにか ―〈私〉を生成する脳』)
・森羅万象ことごとくを自分の物差しで計るとなると、これは大変である。
(出典:養老孟司『脳の見方』)
・私は結局、森羅万象にそういう意外性を期待して生きている。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 04 暇つぶし編TIPS&お疲れ様会』)
・自然現象といっても、いろいろあるが、昔はそれらを森羅万象という言葉で表現した。
(出典:湯川秀樹『この地球に生れあわせて』)
・そしてそれは宇宙の森羅万象に比べては、ほんの局限された一部分に過ぎない。
(出典:石原莞爾『最終戦争論』)
類語
・万有(ばんゆう)
意味:宇宙に存在するすべてのもの。ありとあらゆるもの。(出典:大辞林 第三版)
・天地万物(てんちばんぶつ)
意味:天地の間にあるすべてのもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・万象(ばんしょう)
意味:さまざまの形。形あるすべてのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・万物(ばんぶつ)
意味:あらゆるもの。宇宙に存在するすべてのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・天地(あめつち)
意味:宇宙。世界。世の中。(出典:デジタル大辞泉)