案外
「案外うまくいった」などのように使う「案外」という言葉。
「案外」は、音読みで「あんがい」と読みます。
「案外」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「案外」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
案外の意味
「案外」には次の意味があります。
・予想が外れること。思いがけないこと。また、そのさま。思いのほか。副詞的にも用いる。(出典:デジタル大辞泉)
「案」の字には「考え」という意味があります。
「案外」で「考えの外」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ところが医者のほうは案外いつも平気でいっしょに笑ってくれたりする。
(出典:寺田寅彦『笑い』)
・憶力の弱い名優が案外に多いことは皮肉な現象である。
(出典:岸田国士『俳優の素質』)
・これは案外簡単に片づくんじゃないかという気もするんです。
(出典:横溝正史『トランプ台上の首』)
・しかしこの一番簡単なことをつい忘れている人が案外多いように思われる。
(出典:中谷宇吉郎『地球の円い話』)
・こんなつまらぬと思われるような仕事が案外やられていないものである。
(出典:中谷宇吉郎『粉雪』)
類語
・割り方(わりかた)
意味:わりと。わりに。わりあいに。わりかし。(出典:デジタル大辞泉)
・割に(わりに)
意味:比較の対象を特別にあげないで、普通と比べてどうであるかということを示す。一般と比較してみると。思ったよりも。案外。割合に。わりと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・突飛(とっぴ)
意味:その有様が普通のものとなみはずれて異なったり、突然だったりして、思いがけない感じのするさま。奇抜。だしぬけ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・思いがけず(おもいがけず)
意味:予期しなかったのに。思いがけなく。(出典:デジタル大辞泉)
・意外(いがい)
意味:考えていた状態と非常に違っていること。また、そのさま。「事考えていた状態と非常に違っていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)