朗々
「朗々と答える」などのように使う「朗々」という言葉。
「朗々」は、音読みで「ろうろう」と読みます。
「朗々」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「朗々」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
朗々の意味
「朗々」には次の意味があります。
・音声が澄んでよく通るさま。(出典:デジタル大辞泉)
明るく澄み渡っていることを表現する言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・朗々と歌っていると、ヴィクトリカがかすかに笑ったような気配がした。
(出典:桜庭一樹『GOSICK 第2巻』)
・それまでは常に鮮明に、朗々と送られて来ていた声が、妙に鈍っている。
(出典:アン・マキャフリイ『短編集/塔のなかの姫君』)
・部屋に近づくと、アイヴァスのよくとおる朗々とした声が聞こえてきた。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 13 竜の挑戦〔上〕』)
・酒があるから酒を飲んだ、飯はないから食べなかつた、明々朗々である。
(出典:種田山頭火『其中日記』)
・審判役の騎士が朗々と声を張り上げ、観客たちに二人の剣士を紹介する。
(出典:宮部みゆき『ICO -霧の城』)
類語
・明朗(めいろう)
意味:こだわりがなく、明るくほがらかなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・朗らか(ほがらか)
意味:心にこだわりがなく、晴れ晴れとして明るいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・明るい(あかるい)
意味:性格や表情・雰囲気などが朗らかである。陽気だ。明朗だ。(出典:デジタル大辞泉)
・陽気(ようき)
意味:気分。雰囲気などがはればれしていること。にぎやかで明るいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・澄む(すむ)
意味:音がさえてよく響く。(出典:デジタル大辞泉)