有限
「有限な資源」などのように使う「有限」という言葉。
「有限」は、音読みで「ゆうげん」と読みます。
「有限」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「有限」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
有限の意味
「有限」には次の意味があります。
・かぎりがあること。限度・限界があること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、ものごとには終わりがある、いつまでも・いくらでもあるわけではない、範囲が定められている、ということを表す言葉です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今日という時間が有限である以上、行く道の数は限られているのだ。
(出典:西尾維新『ニンギョウがニンギョウ』)
・有限な人間存在にあっては、どれほど優れたものにも欠点や弱所はある。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (前編)』)
・価値や倫理を外にゆだねていると、人は自らの生の有限性に気づきにくい。
(出典:茂木健一郎『思考の補助線』)
・この地球が狭いために使えない、この世が有限世界であるために使えない。
(出典:赤瀬川原平『優柔不断術』)
・しかも有限なる自己の内に無限なる神の観念の原因は求められない。
(出典:西田幾多郎『デカルト哲学について』)
類語
・制限(せいげん)
意味:物事にある限界を設けること。また、その限界。(出典:デジタル大辞泉)
・限定(げんてい)
意味:範囲や数量、権限などを一定の範囲に限り定めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・局限(きょくげん)
意味:範囲を一定の部分に限ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・限局(げんきょく)
意味:内容、意味などを狭く限ること。範囲を限ること。また、その範囲。局限。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・枠内(わくない)
意味:枠の中。限界をきめた範囲の中。(出典:精選版 日本国語大辞典)