有事
「万が一の有事に備えて防災用品を購入した」などのように使う「有事」という言葉。
「有事」は、音読みで「ゆうじ」と読みます。
「有事」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「有事」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
有事の意味
「有事」には次の意味があります。
・戦争や事変など、非常の事態が起こること。(出典:デジタル大辞泉)
「有事」をわかりやすく言うと「災害や戦争など、命を脅かされる危機が国家規模や世界規模で起こること」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今が有事であることは、状況から判断するに間違いなさそうなのだから。
(出典:今野緒雪『お釈迦様もみてる 1 紅か白か』)
・有事の際は、マニュアル通りに行動しろという教育は一切ないのである。
(出典:富野由悠季『オーラバトラー戦記 6 軟着陸』)
・有事は、いつ起こるか、なにが起こるか、それがわからない事件を言う。
(出典:養老孟司『涼しい脳味噌』)
・国家有事の際には身を粉にし、英国の危機にわずかでも助力する事。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第18巻』)
・有事の際に戦うべく選ばれた若者で、暇な時、武術の訓練をしているに過ぎない。
(出典:黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 4 東征の巻(上)』)
類語
・戦時 (せんじ)
意味:戦争が行なわれているとき。戦争中の時期。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・非常時 (ひじょうじ)
意味:非常の事態が起こった時。(出典:デジタル大辞泉)
・事変 (じへん)
意味:異常なできごと。天災などの変事や突発的な騒動。事件。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不穏 (ふおん)
意味:おだやかでないこと。状況が不安定で危機や危険をはらんでいること。(出典:デジタル大辞泉)
・災い (わざわい)
意味:人に不幸をもたらす物事。(出典:デジタル大辞泉)