曇天
「曇天の午後」などのように使う「曇天」という言葉。
「曇天」は、音読みで「どんてん」と読みます。
「曇天」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「曇天」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
曇天の意味
「曇天」には次の意味があります。
・くもりの天気。くもり空。(出典:デジタル大辞泉)
空だけでなく、曇りの日を指す場合もあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まして今日みたいに、いまにも降ってきそうな曇天はよけいに気が重い。
(出典:山口洋子『演歌の虫』)
・或生暖かい曇天の午後、僕は或雑貨店へインクを買ひに出かけて行つた。
(出典:芥川竜之介『歯車』)
・小さなガラス窓が左右にあるが、泥色に染まっていて空が曇天に見えるほどだ。
(出典:二階堂黎人『奇跡島の不思議』)
・ベッドの傍の椅子に坐り、曇天のしたの海を眺めているのである。
(出典:太宰治『晩年』)
・今朝又曇天につき撮影なし、九時の汽車で京都へ帰ってセットだといふのだ。
(出典:古川緑波『古川ロッパ昭和日記』)
類語
・曇(くもり)
意味:雲で空が覆われている状態。気象用語としては雲量が9以上、視程1キロ以上で、降水や雷のない状態の天気をいう。(出典:デジタル大辞泉)
・どんより
意味:空が曇って重苦しく感じられるさま。空気などが濁って不透明なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・雨曇(あまぐもり)
意味:今にも雨が降りそうな曇り方。(出典:デジタル大辞泉)
・雲翳(うんえい)
意味:雲で空が曇ること。空のかげり。曇り。(出典:デジタル大辞泉)
・曇日(くもりび)
意味:空が曇っている日。曇日(どんじつ)。(出典:デジタル大辞泉)