暗雲低迷
「暗雲低迷の心もち」などのように使う「暗雲低迷」という言葉。
「暗雲低迷」は、音読みで「あんうんていめい」と読みます。
「暗雲低迷」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「暗雲低迷」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
暗雲低迷の意味
「暗雲低迷」には次の意味があります。
・ 暗い雲が低く漂うこと。転じて、危険、不穏なことが起こりそうな形勢が続いていること。また、心がはればれしないことが続いていること。(出典:四字熟語を知る辞典)
「暗雲低迷」を分かりやすくいうと、「不穏な雰囲気が漂っている状態」のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・暗雲低迷というか、黒い水嵩は見る間に増えて、堤を切りそうだ。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター09b D-蒼白き堕天使2』)
・あの、暗雲低迷、もぢやもぢやした芝居道に、
(出典:長谷川時雨『八歳の時の憤激』)
・たちまち暗雲低迷の心もちとなり、その後一年に一度ずつ、五年間、 「とっても大きくなったわよ、あなたにそっくり」 と、電話があった。
(出典:野坂昭如『エロトピア2』)
・初帝展の前途は依然として暗雲低迷、二月十五日から開始される鑑査に、第一部日本画の審査員は三分の一も欠席、かつてない有様だった。
(出典:和田利夫『昭和文芸院瑣末記』)
・満洲にかくて暗雲低迷。
(出典:高見順『敗戦日記 〈青空文庫滞欧txt 表紙・挿絵付〉』)
・応援している選手がここのところ暗雲低迷な状態だ。
・会社が暗雲低迷な時期こそ、奮起しなければ。
・彼が発した言葉により、暗雲低迷な空気が流れはじめた。