暗中模索
「人生とは何かを暗中模索している」などのように使う「暗中模索」という言葉。
「暗中模索」は、訓読みで「あんちゅうもさく」と読みます。
「暗中模索」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「暗中模索」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
暗中模索の意味
「暗中模索」には次の意味があります。
・手がかりのないものを、いろいろさぐってみること。見当もつかないままに、あれこれ考えたり手を尽くしたりすること。(出典:四字熟語を知る辞典)
「暗中模索」をわかりやすく言うと「手がかりがないものを探し求めること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・さて一方、研究の方もようやくこの頃暗中模索の域を脱することができた。
(出典:堀淳一『物理の風景―数理物理学者の見た世界』)
・ところが、ここで係長の暗中模索に、やがてひとつの光が与えられた。
(出典:大阪圭吉『坑鬼』)
・暗中模索の前進をつづけているうちに、十三日の天明となった。
(出典:五味川純平『ガダルカナル』)
・彼らはもはや、ほとんど知られていない敵を相手に、暗中模索の闘いをつづけているのではなかった。
(出典:アーサー・C・クラーク『渇きの海』)
・あの頃の淑夜は、自分の夢にさえはるかに及ばず、できることも限られて暗中模索の時代だったのだ。
(出典:井上祐美子『五王戦国志8 天壌篇』)
類語
・試行錯誤(しこうさくご)
意味:種々の方法を繰り返し試みて失敗を重ねながら解決方法を追求すること。(出典:デジタル大辞泉)
・紆余曲折(うよきょくせつ)
意味:物事が順調に運ばないで、こみいった経過をたどること。(出典:デジタル大辞泉)
・手探り(てさぐり)
意味:確実な方法がわからないまま、あれこれ模索すること。(出典:デジタル大辞泉)
・模索(もさく)
意味:手さぐりで探し求めること。ぼさく。(出典:デジタル大辞泉)
・探る(さぐる)
意味:未知の物事を明らかにするために観察したり調査したりする。探求する。(出典:デジタル大辞泉)