既出
「既出の内容」などのように使う「既出」という言葉。
「既出」は、音読みで「きしゅつ」と読みます。
「既出」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「既出」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
既出の意味
「既出」には次の意味があります。
・すでに示されていること。(出典:デジタル大辞泉)
「既出」とは漢字の通り、物事が「既に出ていること」をあらわします。
「既出の内容」は「すでに出ている内容」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これと既出の耳下腺を合わせて、三大唾液腺という。
(出典:養老孟司『からだを読む』)
・夢沢、名は大基、字は君美、既出の人物である。
(出典:森鴎外『伊沢蘭軒』)
・既出の宝貝が無名で出てますが、幾つ判るかな?
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録・奮闘編5 最後の宝貝』)
・語順によってその名詞が既出か初出かを示したりする。
(出典:稲垣美晴『フィンランド語は猫の言葉』)
・既出の高市黒人作、「桜田へ鶴鳴きわたる年魚市潟潮干にけらし鶴鳴きわたる」の如きである。
(出典:斎藤茂吉『万葉秀歌』)
類語
・前述(ぜんじゅつ)
意味:前に述べてあること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・既存(きぞん)
意味:以前から存在すること。(出典:デジタル大辞泉)
・前陳(ぜんちん)
意味:前に述べたこと(出典:デジタル大辞泉)
・前掲(ぜんけい)
意味:文章で、その箇所よりも前に書き記されたこと。(出典:デジタル大辞泉)
・既述(きじゅつ)
意味: すでに述べたこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)