敵前逃亡
「敵前逃亡の汚名をすすぐ」などのように使う「敵前逃亡」という言葉。
「敵前逃亡」は、「てきぜんとうぼう」と読みます。
「敵前逃亡」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「敵前逃亡」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
敵前逃亡の意味
「敵前逃亡」には次の意味があります。
・敵を前にして、戦わずに逃げること。(出典:四字熟語を知る辞典)
戦うべき相手と対面したときに、戦わずに尻尾を巻いて逃げることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・敵前逃亡と言われようが、なんと言われようが、もう決めたことなんだ。
(出典:高杉良『呪縛 金融腐蝕列島II(下)』)
・敵前逃亡は死刑と聞かされていたし、ビラの内容も信じきれなかった。
(出典:結城昌治『死者と栄光への挽歌』)
・これは竹中が自分のこととして言ったことですが、わたしも敵前逃亡と言われたくないですよ。
(出典:高杉良『金融腐蝕列島(下)』)
・武器、ウォードレスを捨てて小舟艇に乗って逃げた兵は最も重い罪で敵前逃亡に問われる。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 9-九州撤退戦・下』)
・これが日本であれば、私事のため敵前逃亡をはかった非国民と非難されたに違いない。
(出典:呉善花『続 スカートの風』)
・厳密にいえばローダンは敵前逃亡と人類に対する裏切りの罪を犯したことになる。
(出典:K.H.シェール,クラーク・ダールトン/松谷健二訳『宇宙英雄ローダン・シリーズ 2 銀河の神々のたそがれ』)
・敵前逃亡の疑いをかけられないためには、あくまで行く先は日本本土ではなく台湾でなければならない。
(出典:足立倫行『アジア海道紀行』)
・俺たちの部の会則に敵前逃亡はないからだよ!!
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 6 罪滅ぼし編』)