敬具
「拝啓」から始まる手紙の文末に使用される「敬具」という言葉。
「敬具」は、音読みで「けいぐ」と読みます。
「敬具」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「敬具」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
敬具の意味
「敬具」には次の意味があります。
・手紙などの末尾に用いる語。「拝啓」と対応する。(出典:デジタル大辞泉)
「敬具」と「拝啓」は、どちらも「謹んで申し上げます」という意味の言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ハリーに間もなく会える事を楽しみにしております。敬具 モリー・ウィーズリーより 追伸、切手は不足していないでしょうね。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 4 ハリー・ポッターと炎のゴブレット(上)』)
・拝啓と書き出し敬具と結ぶ。
(出典:池田弥三郎『手紙のたのしみ』)
・敬具、J・ダヴンポート、とある。
(出典:ドイル『ギリシャ語通訳』)
・何某様、敬具など。
(出典:ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録(1)』)
・敬具 トーマス・クリンプルシャム ピカデリー百十番地 ピーター・ウィムジー卿殿。
(出典:セイヤーズ/小山内徹訳『ピーター卿乗り出す』)
類語
・敬白(けいはく)
意味:謹んで申し上げること。(出典:大辞林 第三版)
・かしこ
意味: 女性が書いた手紙、または女性宛の手紙の最後に書き添える語。 (出典:デジタル大辞泉)
・草々(そうそう)
意味:手紙の末尾に書いて簡略をわびる語。(出典:大辞林 第三版)
・結語(けつご)
意味:文章や話などの結びの言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・拝具(はいぐ)
意味:手紙の末尾に書いて相手に敬意を表す語。(出典:大辞林 第三版)