教訓
「この経験を教訓にする」などのように使う「教訓」という言葉。
「教訓」は、音読みで「きょうくん」と読みます。
「教訓」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「教訓」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
教訓の意味
「教訓」には次の意味があります。
・教えさとすこと。いましめること。また、その言葉や事柄。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「この経験を教訓にする」は「この経験を今後のいましめにする」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・教訓としては、できもしないことを宣言するなというところでしょうか。
(出典:秋田禎信『エンジェル・ハウリング 第03巻』)
・多くの青年指導者や青年教訓者は、いない者に向かって道を説いている。
(出典:戸坂潤『思想と風俗』)
・これはわれわれにとつてかなりきびしい意味でも教訓的であつたと思う。
(出典:中野重治『室生犀星』)
・この女はわたしに教訓を垂れるつもりでこんな話をしたのであろうか。
(出典:横溝正史『蔵の中・鬼火』)
・彼女の眼を見ているだけで私は百の教訓以上のものを感得するのが常であった。
(出典:高村光太郎『智恵子の半生』)
類語
・反面教師(はんめんきょうし)
意味:悪い見本として反省や戒めの材料となる物事。(出典:デジタル大辞泉)
・転んでもただは起きない(ころんでもただではおきない)
意味: たとえ失敗した場合でもそこから何かを得ようとする。 (出典:デジタル大辞泉)
・他山の石(たざんのいし)
意味:よその山から出た、つまらない石。転じて、自分の修養の助けとなる他人の誤った言行。(出典:デジタル大辞泉)
・改悟(かいご)
意味:自分の犯した悪事や失敗を認めて、それをあらため直すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・翻然(ほんぜん)
意味:急に心を改めるさま。(出典:デジタル大辞泉)