教示
「ご教示ねがいます」などのように使う「教示」という言葉。
「教示」は、音読みで「きょうじ」と読みます。
「教示」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「教示」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
教示の意味
「教示」には次の意味があります。
・知識や方法などを教え示すこと。示教。(出典:デジタル大辞泉)
「教示」は書類の記入方法や字の読み方など比較的簡単な知識や方法などを伝えることを意味します。
伝える、教えるという意味を持っていますが、学問や武芸など専門的なことを教えるような場面では使用できません。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・竹鶴の留学生活はウィリアム教授に教示された書物を求めることから始まった。
(出典:川又一英『ヒゲのウヰスキー誕生す』)
・裁判手続きについての教示は彼を満足させていなかった。
(出典:原田義人『流刑地で』)
・いったいどのようなものがあるのか仲間と一緒に考え、また資料等があれば教示していただきたいと思います。
(出典:金達寿『日本の中の朝鮮文化 10 筑前・筑後・豊前・豊後』)
・もしぼくの記憶に誤りがあれば、どうせ誰かが指摘しているだろうからなどと思わず、どんどんご教示願いたいものである。
(出典:筒井康隆『不良少年の映画史 PART1』)
・いろいろなご批判、あるいはご教示をお待ちしております。
(出典:沖藤典子『転勤族の妻たち』)
類語
・示教(しきょう)
意味:具体的に示し教えること。教示。(出典:デジタル大辞泉)
・指導(しどう)
意味:ある目的・方向に向かって教え導くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・教える(おしえる)
意味:知っていることを相手に告げ知らせる。(出典:デジタル大辞泉)
・手引き(てびき)
意味:初心者を教え導くこと。手ほどき。(出典:大辞林 第三版)
・訓示(くんじ)
意味:上位の者が下位の者に執務上の注意などを教え示すこと。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)