改悪
「法案が改悪される」などのように使う「改悪」という言葉。
「改悪」は、音読みで「かいあく」と読みます。
「改悪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「改悪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
改悪の意味
「改悪」には次の意味があります。
・物事を改めて、かえって悪くすること。(出典:デジタル大辞泉)
「改悪」をわかりやすく言うと「改善しようとして、かえって悪くなること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・労働法改悪、大量のくび切りなどに対して闘ってゆく決心を新らしくする日だと思います。
(出典:宮本百合子『求め得られる幸福』)
・自分ではこれでいいと思っているのだからその手直しはかえって改悪になる。
(出典:松本清張『証明』)
・改訂本が改悪本となることを、いちばん知っていたのは彼自身であったはずだ。
(出典:島崎藤村『破戒』)
・「両税法」を断行した。これが、人民にとっては、改悪であった。
(出典:夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二』)
・さてぼくがここで再度NHKの番組改悪を取り上げたのは、何もあの愚行をむしかえして、からもうというのではない。
(出典:砂川しげひさ『コテン氏の音楽帖』)
類語
・悪化(あっか)
意味:しだいに悪くなること。(出典:デジタル大辞泉)
・退廃(たいはい)
意味:衰えてすたれること。くずれ荒れること。 (出典:デジタル大辞泉)
・腐敗(ふはい)
意味:精神が堕落し、悪徳がはびこること。(出典:デジタル大辞泉)
・腐朽(ふきゅう)
意味:腐って形が崩れること。(出典:デジタル大辞泉)
・変質(へんしつ)
意味:物質や物事の性質が変わること。(出典:デジタル大辞泉)