支離滅裂
「支離滅裂な理由」などのように使う「支離滅裂」という言葉。
「支離滅裂」は、音読みで「しりめつれつ」と読みます。
「支離滅裂」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「支離滅裂」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
支離滅裂の意味
「支離滅裂」には次の意味があります。
・物事に一貫性がなく、ばらばらで、まとまりのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「支離滅裂」を分かりやすく言うと「筋が通っておらず、滅茶苦茶であること」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・他人の意志で動かされることの切なさが彼女を支離滅裂にしてしまった。
(出典:沖藤典子『転勤族の妻たち』)
・だが私のいけにえは支離滅裂ないいわけをのこして逃げていってしまった。
(出典:クリスティ/赤冬子訳『茶色の服を着た男』)
・えんえんと続く支離滅裂な曲に恐れをなしたのか、男は控え目に妨った。
(出典:山田詠美『姫君』)
・ところがこれが支離滅裂で、だれでも犯人でありうるという結果が出ているんです。
(出典:横溝正史『金田一耕助ファイル19 悪霊島 下』)
・疲れ果て、支離滅裂になりそうな頭の奥底で、小さな叫びが起こった。
(出典:乃南アサ『暗鬼』)
類語
・荒唐無稽(こうとうむけい)
意味:言動に根拠がなく、現実味のないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・不筋(ふすじ)
意味:筋道にはずれること。道理に合わないこと。(出典:大辞林 第三版)
・不合理(ふごうり)
意味:道理・理屈に合っていないこと。筋の通らないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・滅茶苦茶(めちゃくちゃ)
意味:まるで道理に合わないさま。筋道の通らないさま。めちゃめちゃ。(出典:大辞林 第三版)
・頓珍漢(とんちんかん)
意味:物事のつじつまが合わないこと。見当違いであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)