揚げ足を取る
「揚げ足を取るつもりはない」などのように使う「揚げ足を取る」という言葉。
「揚げ足を取る」は、訓読みで「あげあしをとる」と読みます。
「揚げ足を取る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「揚げ足を取る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
揚げ足を取るの意味
「揚げ足を取る」には次の意味があります。
・人の言いまちがいや言葉じりをとらえて非難したり、からかったりする。(出典:デジタル大辞泉)
相撲などで相手が技をかけようとしてあげた足を取ることが由来になっている言葉です。
相手の些細なミスやスキをついて相手を非難することを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・企画室長の地位にあるが、人の揚げ足を取るだけが取り得。
(出典:東郷隆『(定吉七番シリーズ 2) ロッポンギから愛をこめて』)
・相変わらず人の揚げ足を取るそのくせは、早くなおさないとモテないぜ。
(出典:藤本ひとみ『華麗なるオデパン』)
・ここでも自伝の揚げ足を取るつもりはないけれども、これほどまでの時日および事実に関する無頓着さは、志功の一特色といっていいだろう。
(出典:長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』)
・対する佐山も、そこについて邪推や揚げ足を取るようなことをしない。
(出典:川上稔『AHEADシリーズ 7 終わりのクロニクル3〈下〉』)
・もし、そのような揚げ足を取るならば、ウイロビーが前に書いた次の文章はどうなるであろうか。
(出典:松本清張『日本の黒い霧(下)』)
類語
・重箱の隅を楊枝でほじくる(じゅうばこのすみをようじでほじくる)
意味:非常に細かいことまで 問題にして、口うるさく言うことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・言葉尻を捕らえる(ことばじりをとらえる)
意味:相手のささいな言いそこないにつけ込んで、攻撃したり批判したりする。(出典:デジタル大辞泉)
・穴見(あなみ)
意味:欠点を見つけようとすること。(出典:デジタル大辞泉)
・穴探し(あなさがし)
意味: 人が見過ごしている事実や人の欠点・過失を 好んで探し出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・けちを付ける(けちをつける)
意味:欠点を見つけて悪く 言う。(出典:デジタル大辞泉)