接吻
「接吻する」などのように使う「接吻」という言葉。
「接吻」は、音読みで「せっぷん」と読みます。
「接吻」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「接吻」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
接吻の意味
「接吻」には次の意味があります。
・相手の唇やほおなどに自分の唇をつけ、愛情や尊敬の気持ちなどを表すこと。くちづけ。キス。（出典：デジタル大辞泉）
「接吻」という言葉の意味を簡単に言うと「キス」のこと。
現代では日常会話で使われることはあまりなく、文学的な表現の言葉です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・祈祷をなすつたり、珠数に接吻したりしていらつしやればよかつたのだ。
（出典：イエイツ・ウィリアム・バトラー 『春の心臓』）
・さらば君はわが感謝のために君の手に接吻するをだに許し給はぬにや。
（出典：森鴎外 『即興詩人』）
・「ここで話してもらいたいね」 女は彼にしがみつき、接吻しようとした。
（出典：原田義人 『審判』）
・地面には水が溜っていて、月が接吻けているからであろう。
（出典：国枝史郎 『娘煙術師』）
・彼女は広いその額を撫でさすり、一文字なりに結んだ唇に接吻した。
（出典：徳田秋声 『和解』）
類語
・キス
意味：接吻（出典：小学館 日本大百科全書）
・口付け（くちづけ）
意味：接吻(せっぷん)すること。キス。（出典：デジタル大辞泉）
・口吸（くちすい）
意味：他人の口を吸うこと。口づけ。接吻。キス。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・口付（くちづけ）
意味：(kiss の訳語。「くちつけ」とも) 唇(くちびる)を他の人の唇、また頬などにつけること。接吻。キス。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・ベーゼ
意味：（〈フランス〉baiser）接吻(せっぷん)。キス。（出典：デジタル大辞泉）
