探求
「幸福の探求」などのように使う「探求」という言葉。
「探求」は、音読みで「たんきゅう」と読みます。
「探求」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「探求」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
探求の意味
「探求」には次の意味があります。
・あるものを得ようとしてさがし求めること。さがし出して手に入れようとすること。(出典:デジタル大辞泉)
「探求」と似た言葉に、同じ読み方をする「探究」があります。
「探求」の「求」は「求めること」、「探究」の「究」は「心理や本質をつかむため、これ以上行けないところまで推し進めること」を意味するという違いがあります。
そのことから、「探求」はあるものを得るために探し求めることを指して「探索」や「追求」の要素を持ち、「探究」はあるものの心理や本質を探って見極めることを指して「研究」や「追究」の要素を持ちます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして、何事もその裏を考えるような、好奇心が強くて、探求心も強い。
(出典:斎藤栄『ミステリーを書いてみませんか』)
・これまでわれわれは、真の愛をテーマにして、歴史の真実を探求してきた。
(出典:船木亨『メルロ=ポンティ入門』)
・自分の手で正直に実験をしているうちに真理探求の歓喜が体験される。
(出典:永井隆『この子を残して』)
・しかし、その事実を作り上げる一人一人の人間についての探求が無い。
(出典:中島敦『李陵・山月記』)
・教え込まれた茸の価値はいわば彼に探求の目標を与えたのであった。
(出典:和辻哲郎『茸狩り』)
類語
・探究(たんきゅう)
意味:物事の意義・本質などをさぐって見きわめようとすること。(出典:デジタル大辞泉)
・調査(ちょうさ)
意味:物事の実態・動向などを明確にするために調べること。(出典:デジタル大辞泉)
・捜査(そうさ)
意味:捜して調べること。特に、捜査機関が犯人を発見・確保し、証拠を収集すること。また、その活動。(出典:デジタル大辞泉)
・詮索(せんさく)
意味:細かい点まで調べ求めること。(出典:デジタル大辞泉)
・漁り(あさり)
意味:探し求めること。(出典:デジタル大辞泉)