排他
「排他的経済水域」などのように使う「排他」という言葉。
「排他」は、音読みで「はいた」と読みます。
「排他」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「排他」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
排他の意味
「排他」には次の意味があります。
・自分の仲間以外の者すべてをしりぞけて受け入れないこと。(出典:デジタル大辞泉)
自分や自分の仲間以外の者に対して否定的な態度をとり、受け入れないことを意味します。
「排他的」や「排他性」などのように使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・他の土地から来た人間に対して排他的である。
(出典:永沢光雄『AV女優(下)』)
・排他的な町や村には旅人に敵意を剥き出しにする者も少なくない。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料X』)
・同僚や学校に対する排他的な態度にもかかわらず、学生には人気があった。
(出典:斉藤茂太『「まさか」の人に起こる異常心理』)
・日本海では排他的経済水域ぎりぎりのラインを南下し、竹島沖から対馬海峡西水道を抜けて、ようやく済州島の沖までたどり着いた。
(出典:安生正『生存者ゼロ』)
・しかし私は人が人を破門したりする排他性には耐えられないのだ。
(出典:神谷美恵子『神谷美恵子日記』)
・こんな土地柄であるから、排他性の強いのは当然であった。
(出典:森村誠一『虚無の道標』)
・都城の小学校のあの暴力的な排他性を思いだす。
(出典:大江志乃夫『凩の時』)
・強固な身内意識と、同じく強固な排他主義の上に成り立っていた。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)