持て余す
「暇を持て余す」などのように使う「持て余す」という言葉。
「持て余す」は、訓読みで「もてあます」と読みます。
「持て余す」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「持て余す」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
持て余すの意味
「持て余す」には次の意味があります。
・取り扱いに困る。手におえないで困る。(出典:大辞林 第三版)
「持て余す」をわかりやすく言うと「うまく対処ができなくてわずらわしい」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・昭二が大きな両手を持て余すように身体の脇に下げて、滋子を見ていた。
(出典:宮部みゆき『模倣犯 下』)
・今あたしが暇持て余してるわけじゃないのは知っての事だろうね?
(出典:虚淵玄『鬼哭街』)
・持て余すくらいなら製造しなければいいのだが、そこが人間である。
(出典:夏目漱石『吾輩は猫である』)
・私の隣の席で、二十代半ばと思われる女性が、同じように時間を持て余していた。
(出典:柴門ふみ『恋愛の法則36』)
・部長は二十五歳も齢が下の奥さんのことを、持て余しているのか?
(出典:神崎京介『禁忌』)
類語
・厄介(やっかい)
意味:扱いに手数がかかり、わずらわしいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・迷惑(めいわく)
意味:どうしてよいか迷うこと。(出典:大辞林 第三版)
・困惑(こんわく)
意味:どうしてよいかわからなくてとまどうこと。(出典:大辞林 第三版)
・疎ましい(うとましい)
意味:好感がもてず遠ざけたい。いやである。(出典:デジタル大辞泉)
・鬱陶しい(うっとうしい)
意味:邪魔になってうるさい。煩わしい。(出典:デジタル大辞泉)