折り合う
「条件が折り合わない」などのように使う「折り合う」という言葉。
「折り合う」は、訓読みで「おりあう」と読みます。
「折り合う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「折り合う」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
折り合うの意味
「折り合う」には次の意味があります。
・意見などが対立する場合に、互いに譲り合って解決する。 (出典: デジタル大辞泉)
つまり、「折り合う」とは、双方の妥協点を見つけようとすることです。
要求を押し通すのではなく、状況に柔軟に合わせていくということです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・正直に言えば週に一度の割合で消え続ける自分の感情に折り合えないこともあった。
(出典: 大崎善生『孤独か、それに等しいもの』)
・父と娘とがうまく折り合わないのは、世間にざらにあることです。
(出典: クリスティ/松本恵子訳『エッジウェア卿の死』)
・何かが彼の頭の中で折り合ったのだろう。
(出典: 有沢まみず『いぬかみっ!2)
・船の動きが、強くなった風の力と折り合わないのだ。
(出典: 高千穂遙『美獣 神々の戦士』)
・二十年近く、仕事と母親業をどう折り合わせるか、そのことばかり考えて生きてきた。
(出典: 柴門ふみ『四十雀の恋もステキ』)
類語
・譲歩 (じょうほ)
意味: 自分の意見や主張を押さえて相手の意向に従ったり妥協したりすること。(出典: デジタル大辞泉)
・歩み寄る (あゆみよる)
意味: 意見や主張の違う双方が、条件などを譲り合う。(出典: デジタル大辞泉)
・折れる (おれる)
意味: 頑固な意見や主張などが弱くなる。(出典: デジタル大辞泉)
・纏まる (まとまる)
意味: 互いの意志を一致させる。(出典: デジタル大辞泉)
・妥協 (だきょう)
意味: 対立した事柄について、双方が譲り合って一致点を見いだし、おだやかに解決すること。(出典: デジタル大辞泉)