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満ちるとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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満ちる

「時が満ちる」などのように使う「満ちる」という言葉。

「満ちる」は、訓読みで「みちる」と読みます。

「満ちる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「満ちる」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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満ちるの意味

「満ちる」には次の五つの意味があります。

1 一定の枠、空間や限界を越えそうになるほどいっぱいになる。あふれる。
2 ある感情・気持ちなどがいっぱいにゆきわたる。
3 整って欠けたところがなくなる。特に、満月になる。
4 海面の水位が最も高くなる。満潮になる。                                 5 決められた期間・期限に達する。一定の期間が終わる。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

満ちるの意味①「一定の枠、空間や限界を越えそうになるほどいっぱいになる。あふれる。」

「満ちる」の一つ目の意味は「一定の枠、空間や限界を越えそうになるほどいっぱいになる。あふれる。」です。

例えば、「籠の中は果物で満ちている」という使い方で、「籠の中いっぱいに果物が入っている」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・林に満ちる緑の匂いのすべてが、ここから流れ出ているような気がした。
(出典:小川洋子『やさしい訴え』)

・こんな恐怖は、父に命じられて死者の満ちる川を泳がされて以来だった。
(出典:冲方丁『光圀伝』)

うつわの大きさは明らかだが、そのうつわ満ちるのに時間がかかるのは当然だろう。
(出典:吉野匠『レイン4 世界を君に』)

満ちるの意味②「ある感情・気持ちなどがいっぱいにゆきわたる。」

「満ちる」の二つ目の意味は「ある感情・気持ちなどがいっぱいにゆきわたる。」です。

例えば、「喜びに満ちた笑顔」で「喜びが顔いっぱいに見て取れる笑顔」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・その瞬間、女王様の全身に、えもいわれぬ解放感が満ち満ちるのである。
(出典:中村うさぎ『さすらいの女王』)

・若い生きる力は、そういう我知らぬエゴイズムに満ちるときもあるのだ。
(出典:宮本百合子『青春』)

・そう、事ここに至って初めて、ハルユキは絶望が胸に満ちるのを感じていた。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第7巻 -災禍の鎧』)

満ちるの意味③「整って欠けたところがなくなる。特に、満月になる。」

「満ちる」の三つ目の意味は「整って欠けたところがなくなる。特に、満月になる。」です。

例えば、「月が満ちる」で「満月になる」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・準備の整い次第、恐らく月の満ちる日の夜半に、お迎えにあがりますぞ。
(出典:福永武彦『風のかたみ』)

・今は月が欠けているので老人の姿をしているが、月が満ちるに従って若返り、満月になると子供の姿になる。
(出典:山本弘『妖魔夜行 戦慄のミレニアム(下)』)

・婚礼の日どりは次に両の月が満ちる日と決められ、本来ならそれまで機会はなかったはずのものを、彼女が懇願して会わせてもらったのである。
(出典:小沢淳『ムーン・ファイアー・ストーン4 月光の宝珠』)

満ちるの意味④「海面の水位が最も高くなる。満潮になる。」

「満ちる」の四つ目の意味は「海面の水位が最も高くなる。満潮になる。」です。

例えば、「潮が満ちる」で「満潮になる」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・その修道院は、海が水に満ちる時間になると水門を閉め、水の侵入を防ぐ。
(出典:桜庭一樹『GOSICK 第5巻』)

・そのタイミングとは、選手本人に潮が満ちるように課題が見えてきたときだ。
(出典:齋藤孝『「できる人」はどこがちがうのか』)

・潮の満ちるに従ってはいってくる水ならこんなに早く増すはずがない。
(出典:江戸川乱歩『孤島の鬼』)

満ちるの意味⑤「決められた期間・期限に達する。一定の期間が終わる。」

「満ちる」の五つ目の意味は「決められた期間・期限に達する。一定の期間が終わる。」です。

例えば、冒頭の例文である「時が満ちる」は「一定の期間に達する」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・それまでの姿勢で、相手の時が満ちるのを待つ。
(出典:高橋弥七朗『灼眼のシャナ 第9巻』)

・いよいよ運命が彼に与えた栄光の時が満ちるかと思うと、衝き上げる興奮と期待に体がふるえた。
(出典:ホーガン『巨人たちの星』)

・月が満ちるといいながら、出産日は選んだり、調整したりできるようになった。
(出典:鷲田清一『てつがくを着て、まちを歩こう ―ファッション考現学』)

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