打算
「打算が働く」などのように使う「打算」という言葉。
「打算」は、音読みで「ださん」と読みます。
「打算」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「打算」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
打算の意味
「打算」には次の意味があります。
・勘定すること。利害や損得を見積もること。(出典:デジタル大辞泉)
「打算」は「勘定すること」を意味する言葉ですが、特に「損得を勘定すること」という意味で使うことが多く、あまり良い意味では使いません。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・最初のアプローチの段階で打算が働いていたことは、事実である。
(出典:森村誠一『日本アルプス殺人事件』)
・有利な結婚はしたいが、打算だけで生きているわけじゃない。
(出典:篠田節子『女たちのジハード』)
・打算的で、自分に得になるものすべてを求めているわがままな人。
(出典:山田詠美『姫君』)
・冷酷に打算すればするほど、あなたは先へ先へと進んで行けるのですわ。
(出典:バルザック/小西茂也訳『ゴリオ爺さん』)
・だが、詩人というものの気高い心を左右しているのは利害の打算ではない。
(出典:ユゴー/辻昶,松下和則訳『ノートルダム・ド・パリ(上)』)
類語
・計算高い(けいさんだかい)
意味:利害・損得に敏感である。(出典:デジタル大辞泉)
・抜け目がない(ぬけめがない)
意味:自分の利益になりそうだと見れば、その機会を逃さない。(出典: デジタル大辞泉 )
・企み(たくらみ)
意味:たくらむこと。よくない計画をいう。(出典: デジタル大辞泉 )
・思わく(おもわく)
意味:こうだ、こうしようなどと考えている点。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・意図(いと)
意味:ある目的をもって、何か事をしよう、実現しようとすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)