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有終の美とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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有終の美

「有終の美を飾る」などのように使う「有終の美」という言葉。

「有終の美」は、「ゆうしゅうのび」と読みます。

「有終の美」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「有終の美」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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有終の美の意味

「有終の美」には次の意味があります。

最後までやり通して、立派な成果をあげること。終わりを立派にすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

由来は「詩経―大雅・蕩とう」の詩の一節から。位についた当初は立派な王も、やがて乱れた政治を行って国を混乱させることが多いということを、「初め有らざること靡なし、克よく終わり有ること鮮すくなし(ものごとには必ず始まりがあるが、うまく終わりを迎えることができることは少ない)」とうたっています。「有終」とは、この「終わり有る」から生まれたことばだと考えられています。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・人生と日本軍の将領としての最後も、是で所謂有終の美と言へさうです。
(出典:大岡昇平『ながい旅』)

・いま一つの悲劇を見るまでは、この残忍絵の画布に有終の美はないんだ。
(出典:ダイン/坂下昇訳『グリーン家殺人事件(上)』)

・二月八日には一七〇キロを走って私の旅行の目的も、有終の美を結びえたことになる。
(出典:ヘディン/長尾宏也訳『シルクロード』)

・断じて闇の生活をしなかつたやうな人でも、最後に有終の美を欠くことになる。
(出典:高見順『敗戦日記 〈青空文庫滞欧txt 表紙・挿絵付〉』)

・寧ろ徳川期は日本に於ける封建制が、単に有終の美をなしたものにすぎない。
(出典:戸坂潤『日本文化の特殊性』)

類語

全うする(まっとうする)
意味:完全に果たす。完全に終わらせる。(出典:デジタル大辞泉)

遣り通す(やりとおす)
意味:最後までやる。(出典:デジタル大辞泉)

掉尾の勇を奮う(ちょうびのゆうをふるう)
意味:最後の勇気をふるい起こして奮闘する。最後の努力をする。(出典:精選版 日本国語大辞典)

遂行(すいこう)
意味:物事を最後までやりとおすこと。なしとげること。やりとげること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

終わり良ければすべて良し(おわりよければすべてよし)
意味:物事は、結末さえよければ、発端・過程がまずくても問題にならないということ。(出典:デジタル大辞泉)

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