手間賃
「手間賃を要求する」などのように使う「手間賃」という言葉。
「手間賃」は、「てまちん」と読みます。
「手間賃」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「手間賃」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
手間賃の意味
「手間賃」には次の意味があります。
・手間に対して支払われる賃金。手間。手間代。(出典:デジタル大辞泉)
「手間賃」とは、労働の対価として支払う賃金のことや、労力や時間を割いたことに対して支払うお金のことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ベッド脇の木のテーブルの上には町の人が手間賃としてくれたお金があった。
(出典:The Creative CAT『犬酸漿』)
・国境の峠を無事に越えさせてくれるなら、そこまでの手間賃ははらうよ。
(出典:上橋菜穂子『守り人シリーズ10 天と地の守り人 第三部』)
・職人さんたちには手間賃払ってるんだから、遠慮するのがおかしいわよ。
(出典:平安寿子『くうねるところすむところ』)
・その中には、いなみからもらった手間賃も懐紙に包まれたまま入っていた。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 紫紺のつばめ』)
・これなどは明らかにハッキリとした芸術品の手間賃だと言へるだらう。
(出典:小熊秀雄『小熊秀雄全集-19』)
類語
・対価(たいか)
意味:他人に財産・労力などを提供した報酬として受け取る財産上の利益。(出典:デジタル大辞泉)
・使用料(しようりょう)
意味:使用したことに対して支払う金銭。(出典:デジタル大辞泉)
・給与(きゅうよ)
意味:給料。官公庁・会社などで支給される給料・諸手当の総称。(出典:デジタル大辞泉)
・賃金(ちんぎん)
意味:労働の対価として労働者に支払われる金銭。賞与などのほか、実物賃金も含む。(出典:デジタル大辞泉)
・支払い(しはらい)
意味:品物やサービスなどに対して、金銭を払い渡すこと。(出典:デジタル大辞泉)