懸案
「懸案事項」などのように使う「懸案」という言葉。
「懸案」は、音読みで「けんあん」と読みます。
「懸案」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「懸案」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
懸案の意味
「懸案」には次の意味があります。
・前から問題になっていながら、まだ解決されていない事柄。(出典:デジタル大辞泉)
懸案は、以前から問題とされていながら様々な理由で解決に至っていないことを指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・懸案が進まないだけでなく、他の官府に対する立場もあれば意地もある。
(出典:小野不由美『十二国記 10 華胥の幽夢+漂舶』)
・最大の懸案だった補給物資の問題は、思いもよらない形で解決していた。
(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!09 つどうメイク・マイ・デイ』)
・あとで暇をみて検討してみるつもりで懸案にしておいたのだ。
(出典:ミルン/古賀照一訳『赤い館の秘密』)
・ かつて西川らが懸案とした近代化案の若干が、銀行の圧力の下で実現した。
(出典:城山三郎『鼠 ─鈴木商店焼打ち事件─』)
・枢軸三国の軍事同盟は、日本としては、昭和十三年夏以来の懸案であった。
(出典:五味川純平『御前会議』)
類語
・思ひ種(おもいぐさ)
意味:物思いのたね。心配のもと。(出典:デジタル大辞泉)
・留保(りゅうほ)
意味:すぐその場で行わないで、一時差し控えること。保留。(出典:デジタル大辞泉)
・未解決(みかいけつ)
意味:紛争や問題がまだ解決されていないこと。結論・解答の出ていないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・積み残し(つみのこし)
意味:積みきれずに一部分を残すこと。比喩的にも用いる。(出典:大辞林 第三版)
・ペンディング(ぺんでぃんぐ)
意味:未解決の状態にとどまること。保留すること。(出典:デジタル大辞泉)