懇談
「先生と懇談する」などのように使う「懇談」という言葉。
「懇談」は、音読みで「こんだん」と読みます。
「懇談」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「懇談」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
懇談の意味
「懇談」には次の意味があります。
・打ち解けて親しく話し合うこと。(出典:デジタル大辞泉)
「懇」という漢字には「打ち解ける、まごころを尽くす」という意味が含まれています。
目的について親しみを持ってじっくりと話し合う場面などで使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・近場の席同士で懇談するくらいしかできない。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 22 未来の白地図』)
・大部分は判事と弁護士との懇談のようなものだった。
(出典:大杉栄『日本脱出記』)
・その事について一度ゆっくり君と懇談したい。
(出典:石川達三『充たされた生活』)
・天皇は、「戦局の急速収拾を決定するため首相と十分懇談せよ」と命じた。
(出典:角田房子『一死、大罪を謝す』)
・僕の恐れる懇談は、こういう関係の深い二人の間に、いつ起らないとも限らなかったのである。
(出典:夏目漱石『彼岸過迄』)
・九月三十日ごろの研究懇談では、次のように一挙突破が優勢であった。
(出典:五味川純平『ガダルカナル』)
・村の青年団で懇談会をやる時にも、こんな格好に集まるのかね。
(出典:下村湖人『次郎物語』)
・巨人の選手は年に一度、東京・麹町のクラブ関東に全員が会食懇談に招かれる。
(出典:牧野茂『巨人軍かく勝てり V9達成の秘密』)