憧憬
「憧憬の思い」などのように使う「憧憬」という言葉。
「憧憬」は、音読みで「しょうけい」と読みます。
「憧憬」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「憧憬」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
憧憬の意味
「憧憬」には次の意味があります。
・あこがれること。あこがれの気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
「憧憬」をわかりやすく言うと、自分がなりたいと思っている理想やそうあって欲しいという思いのことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ギリシア・ローマへの憧憬と詩に対する愛が書かせたものというべきか。
(出典:ラヴクラフト全集7『23 「作品解題 大瀧啓裕」』)
・学生時代の恋愛はその大半は恋の思いと憧憬で埋められるべきものだ。
(出典:倉田百三『学生と生活』)
・ K少年が私に対して憧憬に近い愛を感じていたのは、多分本当でしょう。
(出典:阿刀田高『自選恐怖小説集 心の旅路』)
・大臣の六女は現在における自信のある貴公子の憧憬の的になっていた。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
・今まではばらばらだった私の生活に対する憧憬が形をもってきました。
(出典:伊藤野枝『成長が生んだ私の恋愛破綻』)
類語
・憧れ(あこがれ)
意味:あこがれること。理想とする物事に強く心が引かれること。(出典:デジタル大辞泉)
・思慕(しぼ)
意味:思いしたうこと。恋しく思うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・夢見る(ゆめみる)
意味:夢を見る。また、あってほしいことを心に思い浮かべる。(出典:デジタル大辞泉)