憐憫
「憐憫の情」などのように使う「憐憫」という言葉。
「憐憫」は、音読みで「れんびん」と読みます。
「憐憫」とはどのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「憐憫」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
憐憫の意味
「憐憫」には次の意味があります。
・かわいそうに思うこと(出典:デジタル大辞泉(小学館))
「憐憫」をわかりやすく言うと「あわれむこと」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だが、憐憫はうつろなもの。
(出典:モーム/北川悌二訳『人間の絆(下)』)
・われ等の使命は、地上の人間の憐憫あわれみを乞うべく、あまりにも重大である。
(出典:モーゼス・ウィリアム・ステイントン『霊訓』)
・彼の顔にも態度にも、もはやいいしれぬ憐憫の情しかみられなかった。
(出典:ユゴー/斎藤正直訳『レ・ミゼラブル(上)』)
・激しい憐憫の思いが、アルシード・ジョリヴェとその友の顔に表われた。
(出典:ヴェルヌ/江口清訳『皇帝の密使(下)』)
・夏陽子の声はいつになく憐憫の色を帯び、それもまた飛沫を絶望させた。
(出典:森絵都『DIVE!! 上 (RubyMate変換)』)
類語
・袖にする(そでにする)
意味:親しくしていた人をないがしろにする。冷淡にあしらう。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・見損なう(みそこなう)
意味:見あやまる。見まちがう。「隣り合った番号と―・う」(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・こけにする
意味:踏みつけにする。ばかにする。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・見下げ果てる(みさげはてる)
意味:愛想がつきるほど軽蔑 (けいべつ) するに値する。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・舌を出す(したをだす)
意味:陰で人をばかにしたり、あざけり笑ったりする。また、そういうときの動作。(出典:デジタル大辞泉(小学館))