感受性
「感受性が強い」などのように使う「感受性」という言葉。
「感受性」は、音読みで「かんじゅせい」と読みます。
「感受性」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「感受性」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
感受性の意味
「感受性」には次の意味があります。
・外界の刺激や印象を感じ取ることができる働き。(出典:デジタル大辞泉)
「感受性」をわかりやすく言うと、外部の些細な変化を見つけ、物事の移ろいに気づき、それに反応を示す能力という意味です。
「感受性が強い」「感受性が豊か」という文脈でよく使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・スリルは全く、それを受ける人の感受性によって決定されると云ってよい。
(出典:江戸川乱歩/紀田順一郎編『江戸川乱歩随筆選』)
・私は頭のよさにも多少恵まれているし、比較的感受性も鋭いほうだわ。
(出典:アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯』)
・これは私が失明者なるがゆえの、常人以上の感受性によるものだろうか。
(出典:宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』)
・なのに、彼の感受性がこれほど未発達だなどと、だれが予想するだろう。
(出典:荻原規子『西の善き魔女1 セラフィールドの少女』)
・そいつには光感受性があると、はっきり確信できたのはそのときだ。
(出典:アーサー・C・クラーク『宇宙の旅〈オデッセイ〉シリーズ(全4巻) 2 2010年宇宙の旅』)
類語
・センシビリティー
意味:人情やものごとなどの機微を感じとる力。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・感覚(かんかく)
意味:外界からの光・音・におい・味・寒温・触などの刺激を感じる働きと、それによって起こる意識。(出典:デジタル大辞泉)
・センス
意味:物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。(出典:デジタル大辞泉)
・感性(かんせい)
意味:外界からの刺激を受け止める感覚的能力。(出典:デジタル大辞泉)
・鋭敏(えいびん)
意味:物事の理解、判断が鋭くすばやいこと。また、そのさま。穎敏。(出典:精選版 日本国語大辞典)