意図
「相手の意図をくむ」などのように使う「意図」という言葉。
「意図」は、音読みで「いと」と読みます。
「意図」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「意図」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
意図の意味
「意図」には次の意味があります。
・ ある目的をもって、何か事をしよう、実現しようとすること。また、その目的、ねらい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「意図」は何かをしようと心の中で考えをめぐらすことを指します。
「意図」の「意」は心の中の思いや気持ちを意味し、「図」は思いはかるという意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・やっと出てきた言葉は、滋子自身が意図した以上に感情的なものだった。
(出典:宮部みゆき『模倣犯 下』)
・居住者に出来る限りの幸福を与えるような、便益さが意図されるだろう。
(出典:豊島与志雄『文学精神は言う』)
・相手が意図的に切ったのか、通信システムが落ちたのかはよくわからない。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(下)』)
・だが、佐山はこちらの速度についてきて、こちらの意図を理解していた。
(出典:川上稔『AHEADシリーズ 07 終わりのクロニクル③〈下〉』)
・静信が意図を量りかねて定市の顔を見ると、定市は何に対してか頷いた。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
類語
・意企(いき)
意味:計画すること。たくらむこと。(出典:デジタル大辞泉)
・目指す(めざす)
意味:到達・達成の目標とする(出典:デジタル大辞泉)
・志向(しこう)
意味:意識が一定の対象に向かうこと。考えや気持ちがある方向を目指すこと。指向。(出典:デジタル大辞泉)
・狙う(ねらう)
意味:ある事柄を目標に置く。それを目標としてめざす。(出典:デジタル大辞泉)
・目当て(めあて)
意味:心の中で目指しているもの。行動のねらい。目的。(出典:デジタル大辞泉)