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悪戦苦闘とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

「強敵相手に悪戦苦闘する」などのように使う「悪戦苦闘」という言葉。

「悪戦苦闘」は、音読みで「あくせんくとう」と読みます。

「悪戦苦闘」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「悪戦苦闘」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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悪戦苦闘の意味

「悪戦苦闘」には次の二つの意味があります。

1 強敵相手に苦しい戦いをすること。
2 転じて、困難な状況の中で、苦しみながら努力すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

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悪戦苦闘の意味①「強敵相手に苦しい戦いをすること。」

「悪戦苦闘」の一つ目の意味は「強敵相手に苦しい戦いをすること。」です。

自分より強い相手に対して苦戦する様子を指します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・六日六晩も南壁で悪戦苦闘したという彼の話に私の胸はおどった。
(出典:植村直己『青春を山に賭けて』)

・宗介はその文の解釈に、一時間以上も悪戦苦闘してきたというのに。
(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!サイドアームズ1 音程は哀しく、射程は遠く』)

悪戦苦闘の末、信長が遁走した湖西の道を辿って、ようやく京に着いた。
(出典:池宮彰一郎『本能寺(上)』)

・長い間の血を見る程な悪戦苦闘も皇后を一瞥しただけで容易に報いられた。
(出典:牧野信一『闘戦勝仏』)

類語

苦戦(くせん)
意味:強敵を相手にして、または不利な状況のもとで、非常な苦労をして戦うこと(出典:精選版 日本国語大辞典)

死闘(しとう)
意味:死にものぐるいでたたかうこと。命がけのたたかい。(出典:デジタル大辞泉)

力戦奮闘(りきせんふんとう)
意味:勇気や気力を出し尽くして戦うこと。力の限り全力で困難などにぶつかっていくこと。(出典:四字熟語を知る辞典)

奮戦(ふんせん)
意味:気力をふるい起こして力いっぱい戦うこと。また、全力でがんばること。(出典:デジタル大辞泉)

悪戦苦闘の意味②「困難な状況の中で、苦しみながら努力すること。」

「悪戦苦闘」の二つ目の意味は「困難な状況の中で、苦しみながら努力すること。」です。

①の意味が転じた用いられ方です。苦しい場面でも努力する姿を指します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・昨日まで悪戦苦闘し続けた人間パラソルの発明に続いて、またしても失敗である。
(出典:虚淵玄『Fate/Zero Vol.2 「王たちの狂宴」』)

・こうした悪戦苦闘の中で、彼らはようやく一つの化合物を見つけた。
(出典:宮田親平『ハゲ、インポテンス、アルツハイマーの薬』)

・終戦直後の、母たちの悪戦苦闘はある程度の成果をおさめたという訳だ。
(出典:寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう』)

・そこには、相変わらず慣れない女子校での悪戦苦闘ぶりが書かれている。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 34 リトル ホラーズ』)

類語

四苦八苦(しくはっく)
意味:非常に苦しむこと。また、苦労すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

紆余曲折(うよきょくせつ)
意味:物事が順調に運ばないで、こみいった経過をたどること。(出典:デジタル大辞泉)

暗中模索(あんちゅうもさく)
意味:手掛かりのないまま、いろいろなことを試みること。(出典:デジタル大辞泉)

難行苦行(なんぎょうくぎょう)
意味:非常に辛く苦しい修行。転じて、非常な困難に耐えて苦労すること。(出典:四字熟語を知る辞典)

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