恩人
「命の恩人」などのように使う「恩人」という言葉。
「恩人」は、音読みで「おんじん」と読みます。
「恩人」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「恩人」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
恩人の意味
「恩人」には次の意味があります。
・ 情けをかけ、力になってくれた人。(出典:デジタル大辞泉)
自身が窮地の時に救ってくれた人、という意味です。
「あなたは私の恩人です」などのように使います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・私の唯一の係累である彼は、幼いときに両親を亡くした私の恩人だった。
(出典:藤原伊織『テロリストのパラソル』)
・何故なら、停年退職者とは、その会社にとっての恩人のはずなのである。
(出典:源氏鶏太『停年退職』)
・東京の人々の間で気後れすること無く生きて行くことを教えてくれた恩人よ。
(出典:東郷隆『(定吉七番シリーズ 2) ロッポンギから愛をこめて』)
・現在の彼にとっては、二人は一番大きい恩人と言わなければならぬ。
(出典:井上靖『崖(上)』)
・この二人は自分の幼い心に翼を取りつけてくれた恩人であった。
(出典:寺田寅彦『読書の今昔』)
・手段と権力をにぎって、人類の恩人になるために、ぼくは殺したのではない。
(出典:ドストエフスキー/工藤精一郎訳『罪と罰』)
・一応あたしは恩人だし、返そうとうろうろしてるかもしれないじゃないの?
(出典:恩田陸『ドミノ』)
・おふたりは私にとっては恩人以上のかたでございますわ。
(出典:プーシキン/高橋包子訳『スペードの女王・大尉の娘』)