恒常
「恒常的」などのように使う「恒常」という言葉。
「恒常」は、音読みで「こうじょう」と読みます。
「恒常」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「恒常」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
恒常の意味
「恒常」には次の意味があります。
・一定していて変わらないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「恒常」をわかりやすく言うと「常に安定していて変わらないこと」という意味になります。
「恒」と「常」はどちらも「いつも変わらない」という意味を持つ漢字であり、「恒常」は同じ意味の漢字を重ねた二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・両国のあいだでは、戦争が恒常的な状態だったからである。
(出典:バローズ/小西宏訳『火星のチェス人間』)
・恒常して何かを待っているような老人なのだ。
(出典:西尾維新『ニンギョウがニンギョウ』)
・単なる殺戮としか言いようのない作戦が、米軍によって恒常的に展開された。
(出典:片岡義男『日本語の外へ(上)』)
・ピースボートには、運営にあたる会社や恒常的な組織はありません。
(出典:富田倫生『本の未来』)
・かれは自分が長い病気のための恒常的な疲れにおかされているような感情になりながら眠りのなかへ再び戻っていった。
(出典:大江健三郎『死者の奢り・飼育』)
類語
・いつも
意味:いつであっても。どんな時でも。常に。毎度。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・常(つね)
意味:いつも変わらない。いつも同じ状態が続くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・年中(ねんじゅう)
意味:いつも。始終。(出典:デジタル大辞泉 )
・ずっと
意味:同じ状況が長く続いているさま。その間じゅう。(出典:デジタル大辞泉 )
・とめどない
意味:終わりがないさま。(出典:実用日本語表現辞典)