快刀乱麻
「快刀乱麻な問題解決」などのように使う「快刀乱麻」という言葉。
「快刀乱麻」は、音読みで「かいとうらんま」と読みます。
「快刀乱麻」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「快刀乱麻」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
快刀乱麻の意味
「快刀乱麻」には次の意味があります。
・こじれた物事、紛糾している物事などをあざやかに処理することのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
「快刀乱麻」は「快刀乱麻を断つ」ということわざの略です。
「快刀乱麻」をわかりやすく言うと「気持よく切れる刀で、絡まった麻糸を切る」という意味です。
ここから転じて、複雑な問題を即座に解決するという意味で使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それらを多くの場合推理一つで快刀乱麻の解決を与えていた。
(出典:林不忘『釘抜藤吉捕物覚書』)
・著者の解釈は快刀乱麻で、一切の先入観から独立している。
(出典:福永武彦『第五随筆集 書物の心』)
・君はゴルディウスの結び目さながらの難問を、快刀乱麻に断ちたがっている。
(出典:バルザック/小西茂也訳『ゴリオ爺さん』)
・問いを発するのが楽しくなるほど、快刀乱麻の切れ味を持っていて、彼との会話は楽しくスリリングであった。
(出典:鈴木光司『バースデイ』)
・快刀乱麻の妙策もなく八方塞がりの情勢に、側近たちはただ溜息をもらすだけであった。
(出典:半藤一利『聖断 天皇と鈴木貫太郎』)
類語
・一刀両断(いっとうりょうだん)
意味:一太刀で物をまっぷたつに切ること。比喩的に、思いきって一度にはっきりと処置すること。(出典:四字熟語を知る辞典)
・単刀直入(たんとうちょくにゅう)
意味: 遠回しでなく、すぐに本題に入ること。出典:デジタル大辞泉)
・果断(かだん)
意味: 決断力のあること。(出典:デジタル大辞泉)
・判断(はんだん)
意味:物事の真偽・善悪などを見極め、それについて自分の考えを定めること。(出典:デジタル大辞泉)
・喝破(かっぱ)
意味: 誤った説を排し、真実を説き明かすこと。(出典:デジタル大辞泉)