必然
「必然である」などのように使う「必然」という言葉。
「必然」は、音読みで「ひつぜん」と読みます。
「必然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「必然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
必然の意味
「必然」には次の意味があります。
・必ずそうなること。それよりほかになりようのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「必然」をわかりやすく言うと「どのようなことをしても、必ずそのようになること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その時の彼の眼には必然の結果としていつでも軽い疑いの雲がかかった。
(出典:夏目漱石『明暗』)
・こうして軍事上の必要は資本制上の必要に自然的に又必然的に移行する。
(出典:戸坂潤『社会時評』)
・自由詩がもし詩であるならば必然そこに何かの韻律がなければならない。
(出典:萩原朔太郎『青猫』)
・また女性の性の必然というものをソヴェト位保護しているところはない。
(出典:宮本百合子『ソヴェト・ロシアの素顔』)
・私はこの要求を歴史的に必然なものであると主張しているのではない。
(出典: 戸坂潤『範疇としての空間に就いて』)
類語
・不可避(ふかひ)
意味:避けようがないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・必至(ひっし)
意味:必ずそうなる・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
・必定(ひつじょう)
意味:そうなると決まっていること。必ずそうなると判断されること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・確実(かくじつ)
意味:たしかで、まちがいのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不可抗(ふかこう)
意味:人の力ではどうしようもない・こと(さま)(出典:大辞林 第三版)