心的外傷後ストレス障害
「心的外傷後ストレス障害発症」などのように使う「心的外傷後ストレス障害」という言葉。
「心的外傷後ストレス障害」は、音読みで「しんてきがいしょうごすとれすしょうがい」と読みます。
「心的外傷後ストレス障害」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「心的外傷後ストレス障害」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
心的外傷後ストレス障害の意味
「心的外傷後ストレス障害」には次の意味があります。
・自然災害,事故,強姦や虐待などの犯罪,さらに戦争といった,人が通常経験する範囲をはるかにこえた強い心的外傷を受けたあとに発症する精神障害(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
英語で「post traumatic stress disorder」と表記するため「PTSD」と略称します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いずれも被災者の心的外傷後ストレス障害PTSDに対処するための派遣だった。
(出典:松岡圭祐『千里眼 美由紀の正体 上』)
・それは心的外傷後ストレス障害の患者に見られる傾向の、さらに顕著なものだった。
(出典:吉村達也『トンネル』)
・まず結論から申し上げて、急性の心的外傷後ストレス障害の一種であると考えられます。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 6 罪滅ぼし編Tips』)
・勿論、詩乃の症状は典型的なPTSD、心的外傷後ストレス障害ということで、四年間でいくつもの大きな病院に連れていかれ、無限回のカウンセリングが行われた。
(出典:九里史生『SAO-Web-3』)
・Pはポスト、Tは心的トラウマ、Sはストレス、Dはディスオーダーで、心的外傷後ストレス障害という意味である。
(出典:斉藤茂太『「まさか」の人に起こる異常心理』)
類語
・心的外傷(しんてきがいしょう)
意味:ある程度の時間が経過したあと精神障害を引き起こす原因となる心の傷をさす。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・トラウマ
意味:恐怖・ショック・異常経験などによる精神的な傷。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・急性ストレス障害(きゅうせいすとれすしょうがい)
意味:生死に関わるような強い恐怖やショックなどの心的外傷(トラウマ)を体験した後に起こる一過性の精神障害。(出典:知恵蔵mini)
・フラッシュバック
意味:過去の出来事がはっきりと思い出されること。(出典:デジタル大辞泉)
・ストレス
意味:寒冷・外傷・精神的ショックなどによって起こる精神的緊張や生体内の非特異的な防衛反応。(出典:デジタル大辞泉)