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御の字とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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御の字

「無事に終われば御の字だ」などのように使う「御の字」という言葉。

「御の字」は、訓読みで「おんのじ」と読みます。

「御の字」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「御の字」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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御の字の意味

「御の字」には次の意味があります。

非常に結構なこと。望んだことがかなって十分満足できること。(出典:デジタル大辞泉)

「御の字」は江戸時代ごろから使われるようになった言葉で、「御」の字をつけたくなるほどありがたいという意味から、「御の字」という言葉が生まれました。最近は「このくらい出来たら御の字だ」というように「一応納得できる」というニュアンスで使われがちですが、本来は非常によいさまを表わす表現である点に注意しておきましょう。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・この田原や西荻のいた東松中学女子剣道部は文字通りの弱小で、団体戦のメンバーなんて、五人揃ってれば御の字みたいな部だった。
(出典:誉田哲也『武士道セブンティーン』)

・確かに言われてみれば、そんな連中を相手にして生きて帰ってこられただけも御の字なのかもしれなかった。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 第11巻〈追憶の二重奏〉』)

・これだけ映っていれば御の字というところかもしれない。
(出典:綾辻行人『暗黒館の殺人(上)改訂6-2-8』)

・うまく申しひらきが出来て三が一でも禄を取りもどし、家名を回復すれば御の字ではないか。
(出典:藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(上)』)

・小学校六年間を通じて一度くらいそれができれば、まさに御の字であろう。
(出典:阿辻哲次『漢字のなりたち物語』)

類語

満足(まんぞく)
意味:十分であること。申し分のないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

意に適う(いにかなう)
意味:気持ちに合っている。気に入る。(出典:デジタル大辞泉)

満悦(まんえつ)
意味:満足して喜ぶこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

上等(じょうとう)
意味:申し分がないさま。(出典:デジタル大辞泉)

十分(じゅうぶん)
意味:満ち足りて不足のないさま。充実して完全であるさま。(出典:デジタル大辞泉)

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