役者
「大根役者」などのように使う「役者」という言葉。
「役者」は、音読みで「やくしゃ」と読みます。
「役者」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「役者」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
役者の意味
「役者」には次の意味があります。
・本来は神事・仏会(ぶつえ)などの祭祀(さいし)儀礼に際して特別な役を受け持つ人をさすことばだったが、中世の猿楽(さるがく)以後、舞台芸能における演技者の名称になった。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
「役者」をわかりやすく言うと「役を演じる人」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・役者は性格や職業や、感情や、その他すべてを肉体で描写すればいいのです。
(出典:シェイクスピア/福田恆存訳『ハムレット』)
・やってる役者がしんどいもんを客が観てておもしろいわけないもんな。
(出典:つかこうへい『蒲田行進曲』)
・芝居役者と共同の興行をやって見て、遂にその方へ這入った人もある。
(出典:夢野久作『梅津只円翁伝』)
・僕よりは一枚役者が下だどほくそ笑みをしたこともあつた。
(出典:平出修『畜生道』)
・劇場でも人気役者に対して似たことが認められる。
(出典:スタンダール/白井浩司訳『恋愛論』)
類語
・俳優(はいゆう)
意味:舞台に立って、また演劇・映画・テレビなどで、演技することを職業としている人。(出典:デジタル大辞泉)
・タレント
意味:芸能人。特に、テレビ・ラジオ番組に出演する歌手・俳優・司会者や文化人など。(出典:デジタル大辞泉)
・芸人(げいにん)
意味:俳優・落語家など、演芸を職業とする人。(出典:デジタル大辞泉)
・演者(えんじゃ)
意味:テレビ・舞台などに出て、芸や劇を演じる人。(出典:デジタル大辞泉)
・女優(じょゆう)
意味:女性の俳優。(出典:精選版 日本国語大辞典)