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離合とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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離合

「離合する」などのように使う「離合」という言葉。

「離合」は、音読みで「りごう」と読みます。

「離合」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「離合」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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離合の意味

「離合」には次の二つの意味があります。

1 離れることと合わさること。離れたり一緒になったりすること。
2 自動車が狭い道ですれちがうこと。九州などでいう。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

離合の意味①「離れることと合わさること。離れたり一緒になったりすること。」

「離合」の一つ目の意味は「離れることと合わさること。離れたり一緒になったりすること。」です。

一般的には、こちらの意味で使われます。
文字通り、くっついたり離れたりすることです。
団体やグループ、もしくは人間関係について人が集ったり、解散したり(別れたり)する意味でよく使われます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・分裂から統合、そして離合から再編成へと、それは女酋から男王への交替期でもあった。
(出典:宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』)

・国益だけを追求して、世界のどの国も、おたがいに関係の離合を繰り返す。
(出典:片岡義男『日本語の外へ(下)』)

・三〇日後に、宇宙の諸勢力がどのような旗幟のもとに離合し、どのような形で争闘しているか、ジュスランには想像もできない。
(出典:田中芳樹『タイタニア3-旋風篇』)

・人生の離合によって鍛えられない霊魂の遍歴というものは恐らくないであろう。
(出典:倉田百三『人生における離合について』)

類語

集散(しゅうさん)
意味:集まることと散ること。集めることと散らすこと。また、集まったり散ったりすること。(出典:)

分合(ぶんごう)
意味:分割と合併。分けることと、合わせること。(出典:デジタル大辞泉)

廃合(はいごう)
意味:廃止することと合併すること。(出典:デジタル大辞泉)

統廃合(とうはいごう)
意味:統合と廃合。組織などを廃止したり合併・統合したりすること。(出典:デジタル大辞泉)(出典:)

離合の意味②「自動車が狭い道ですれちがうこと。」

「離合」の二つ目の意味は「自動車が狭い道ですれちがうこと。」です。

九州地方でのみ使われる言葉です。
通りづらい狭い道を表現するときに使われますが、主語はたいてい自動車で、他の乗り物や人などの行き交いを表すのにはあまり用いられません。
漢字表記の2字熟語であることから方言とは気づきにくく、九州内であまりに一般化しているため、九州出身の人が関東や関西に出て、この言葉を使って通じなかった経験からはじめて方言だと気づく、ということがしばしばあります。
この意味だと思って辞書を調べても、掲載されていないことが多いです。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・表側には車二台がかろうじて離合できる程度の道が通っていて、これが港に沿い、端から端までを貫いている。
(出典:小野不由美『黒祠の島』)

・道幅はかろうじて車が離合できるほど、その両側に家が建ち並んでいるのに、道に面した窓が開いている家は一軒もない。
(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)

・古い道路なのか、車がやっと離合できるくらいの道幅いっぱいに、手のひら大の石が敷きつめられていた。
(出典:帚木蓬生『受精』)

・歩道もなくセンターラインもないが、とりあえずトラックが離合できる程度の幅はある。
(出典:小野不由美『黒祠の島』)

類語

擦過(さっか)
意味:軽く触れて通り過ぎること。かすめるように近くを通り過ぎること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

往還(おうかん)
意味:道を行き来すること。往復。往来。(出典:デジタル大辞泉)

来往(らいおう)
意味:行ったり来たりすること。ゆきき。往来。(出典:デジタル大辞泉)

行違い(ゆきちがい)
意味:すれちがいになって、出会わないでしまうこと。いきちがい。(出典:デジタル大辞泉)

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