スポンサーリンク

彷徨うとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

スポンサーリンク

彷徨う

「彷徨い歩く」などのように使う「彷徨う」という言葉。

「彷徨う」は、訓読みで「さまよう」と読みます。

「彷徨う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「彷徨う」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

スポンサーリンク

彷徨うの意味

「彷徨う」には次の三つの意味があります。

1 気持が定まらなかったり迷ったりして、あたりを歩きまわる。うろうろと歩きまわる。また単に、いったりきたりする。                                              2 はっきりとした目的もなく、あちらこちらを歩く。さすらう。流浪する。
3 気持、決心などが定まらないでいる。また、落ち着きがなくなる。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

彷徨うの意味①「気持が定まらなかったり迷ったりして、あたりを歩きまわる。うろうろと歩きまわる。また単に、いったりきたりする。」

「彷徨う」の一つ目の意味は「気持が定まらなかったり迷ったりして、あたりを歩きまわる。うろうろと歩きまわる。また単に、いったりきたりする。」です。

例えば、「本を買う決心がつかず、あたりを彷徨う」で「本を買う決心がつかず、あたりを歩き回ったりする」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。

使い方・例文

・過去のことを思い出しながら鬱々うつうつ彷徨さまようちに、果物屋に辿たどく。
(出典:野村美月『文学少女シリーズ(全16巻) 15 “文学少女”と恋する挿話集4』)

・思考があちこちに彷徨うがままに任せて歩き続けた。
(出典:馳星周『不夜城完結編 長恨歌』)

・新しい作品の構想が思いつかず、そのままアトリエをぐるぐると彷徨い続けた。

彷徨うの意味②「はっきりとした目的もなく、あちらこちらを歩く。さすらう。流浪する。」

「彷徨う」の二つ目の意味は「はっきりとした目的もなく、あちらこちらを歩く。さすらう。流浪する。」です。

例えば、「街中を彷徨う」で「街中をはっきりした目的もなく歩く」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・俺はただ、異国の闇を彷徨さまよために日本を飛び出してきたのだろうか。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)1─2』)

・家を見捨て、故郷を出で、どことも知らず彷徨うのであった。
(出典:国枝史郎『神州纐纈城』)

・わたくしは、むしろ、この方が彷徨うことの目的のように細い径を縦横に歩きました。
(出典:岡本かの子『生々流転』)

彷徨うの意味③「気持、決心などが定まらないでいる。また、落ち着きがなくなる。」

「彷徨う」の三つ目の意味は「気持、決心などが定まらないでいる。また、落ち着きがなくなる。」です。

例えば、「焦りから視線が彷徨う」で「焦りで気持ちが落ち着かず、視線が動く」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・桃源郷を彷徨さまよがごとき心持ちを振り払うようにして最後の質問をする。
(出典:東郷隆『(定吉七番シリーズ 2) ロッポンギから愛をこめて』)

・演奏を続けながらフォロンの視線は助けを求めて周囲を彷徨う
(出典:榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ 1 ウェイワード・クリムゾン』)

・梅郷中に入学した直後の、迷い、彷徨うばかりだった私を救ってくれたのはお前だ。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第10巻 -Elements』)

タイトルとURLをコピーしました