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張子の虎とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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張子の虎

「張子の虎のような人」などのように使う「張子の虎」という言葉。

「張子の虎」は、訓読みで「はりこのとら」と読みます。

「張子の虎」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「張子の虎」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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張子の虎の意味

「張子の虎」には次の意味があります。

・虎の形をした首の動く張り子のおもちゃ。転じて、首を振る癖のある人、また、虚勢を張る人、見かけだおしの人などをあざけっていう語。(出典:デジタル大辞泉)

虎のおもちゃから派生して、主に外見は立派で強そうでも中身がともなっていない人を指すときに使います。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・チャブ台の上にたったひとつ玩具の小さな張子の虎が置かれているばかりである。
(出典:正岡容『寄席』)

・しかし、その実体は新任の艦長に指揮された実戦未経験艦と、不採用になったMSを寄せ集めた張子の虎なのである。
(出典:高橋昌也『ガンダム・センチネル』)

・お浪の駈け落ちや張子の虎の詮議がひと通り済んだあとで、半七は主人を慰めるように云った。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)

・てっぺんの禿げた頭を真正面にして顔を下にむけた丸山の首は張子の虎のようにゆらゆらと揺いでいた。
(出典:松本清張『迷走地図(上)』)

・八十馬は、へなへなと肩も眼じりも下げてしまい、張子の虎のように首を左右へぶるると振って後ろへ引っくりかえってしまった。
(出典:吉川英治『宮本武蔵』)

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類語

・弱虫(よわむし)
意味:弱いこと。また、気の弱い人。臆病な人。いくじのない人。また、そのような人をののしっていう。(出典:精選版 日本国語大辞典)

・弱者(じゃくしゃ)
意味:弱いもの。力のないもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)

・臆病(おくびょう)
意味:ちょっとしたことにでも恐れおののくこと。気の小さいこと。また、そのようなさま。あるいは、そのような人。小心。(出典:精選版 日本国語大辞典)

・意気地なし(いくじなし)
意味:気力がなく役にたたないこと。困難や苦労に打ちかつ力強さがないこと。また、そういう人。(出典:精選版 日本国語大辞典)

・内弁慶(うちべんけい)
意味:家の中ではいばりちらすが、外へ出ては全く意気地がないこと。また、そういう人。かげべんけい。うちひろがり。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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