引導を渡す
「相手に引導を渡す」などのように使う「引導を渡す」という言葉。
「引導を渡す」は、「引導」が音読み、「渡す」が訓読みで「いんどうをわたす」と読みます。
「引導を渡す」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「引導を渡す」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
引導を渡すの意味
「引導を渡す」には次の意味があります。
・ 相手の命がなくなることをわからせる。あきらめるように最終的な宣告をする場合などにいう。(出典:デジタル大辞泉)
「引導を渡す」をわかりやすくいうと、相手に諦めるように諭すことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・法廷で、マグナスに引導を渡すだけの決め手になる証拠が、ひとつもなかったことを思い出してください。
(出典:クイーン/田村隆一訳『Zの悲劇』)
・水雷戦隊が引導を渡す前に、死に物狂いでかかってくるがいい。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(上)』)
・今度こそあの男に引導を渡すかもしれない。
(出典:虚淵玄『鬼哭街』)
・引導を渡す瞬間を、この目で鑑賞したいわ。
(出典:松本清張『迷走地図(下)』)
・なんとかしてアイツを捜し出して、今度こそ引導を渡すだけだ。
(出典:奈須きのこ『月姫 遠い葦切(秋葉・ノーマルエンド)』)
類語
・申渡(もうしわたし)
意味:命令や決定などを当の相手に告げ知らせること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・説伏(せっぷく)
意味:相手をときふせて従わせること。(出典:デジタル大辞泉)
・匙を投げる(さじをなげる)
意味:また、救済や解決の見込みがないとして、手を引く。(出典:デジタル大辞泉)
・宣告(せんこく)
意味:告げ知らせること。(出典:デジタル大辞泉)
・諭す(さとす)
意味:告げ知らせる。(出典:デジタル大辞泉)