引っ込み思案
「弟は引っ込み思案である」などのように使う「引っ込み思案」という言葉。
「引っ込み思案」は、「ひっこみじあん」と読みます。
「引っ込み思案」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「引っ込み思案」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
引っ込み思案の意味
「引っ込み思案」には次の意味があります。
・内気で、積極的に人前に出たり自分から行動を起こしたりすることができないこと。また、そのような性格や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
気が弱く、消極的であり、外向きでない性格を言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・昨日話した感じでは、もう少し陰気で引っ込み思案の印象があったのだ。
(出典:貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』)
・あまりに怒っているせいなのか、普段の引っ込み思案がどこかへ消えていた。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 5 〜栞子さんと繋がりの時〜』)
・当時の彼女は、引っ込み思案でいつも誰かの後ろに隠れているような娘だった。
(出典:恩田陸『ライオンハート』)
・引っ込み思案な小学生の女の子が友達の家を初めて訪ねたみたいな雰囲気だ。
(出典:谷川流『2 涼宮ハルヒの溜息』)
・三枝子は母の血をひいて、内気で引っ込み思案な娘であった。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル14] 横溝正史 「七つの仮面」』)
類語
・弱気(よわき)
意味:事にあたって気力に乏しいこと。気が弱いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・内気(うちき)
意味:気が弱く、人前では、はきはきしない性格。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・気弱(きよわ)
意味:気が弱いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・内弁慶(うちべんけい)
意味:家の中ではいばりちらすが、外では意気地のないこと。また、そのさまや、そういう人。陰弁慶。(出典:デジタル大辞泉)
・大人しい(おとなしい)
意味:性質や態度などが穏やかで従順なさま。(出典:デジタル大辞泉)