座礁
「船が座礁した」などのように使う「座礁」という言葉。
「座礁」は、音読みで「ざしょう」と読みます。
「座礁」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「座礁」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
座礁の意味
「座礁」には次の意味があります。
・船底が水底に接着して航走不可能となった状態を乗上げといい,特に水底が岩礁など堅固な地物である場合を座礁という。(出典:百科事典マイペディア)
船が海底の岩などに乗り上げてしまった状態を指します。
まれに比喩的な表現として、思わぬ障害によって物事の進行が妨げられたときなどにも用いられる場合があります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・航行中の海域から判断して、座礁ということはまず有り得そうもなかった。(出典:鈴木光司『仄暗い水の底から』)
・船はゆっくりと、座礁しない程度まで海岸に近づいて、そこで船足を停めた。(出典:内田康夫『贄門島(にえもんじま)下』)
・浅瀬に迷い込み座礁してしまっては、船は立ち往生して動かなくなる。(出典:三浦真奈美『風のケアル 第3巻 嵐を呼ぶ烽火』)
・実はここに来て、私たちの研究は最初の山を迎えたらしく、数週間前から研究は座礁していた。(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 8 祭囃し編かけら&TIPS』)
・時間であるところの本来の主体は、それ自身が勝手な時刻表を産みだして、出来事を推進したり座礁させたりする。(出典:船木亨『メルロ=ポンティ入門』)
類語
・擱岩(かくがん)
意味:船舶が岩礁(がんしょう)に乗り上げること。(出典:デジタル大辞泉)
・擱座(かくざ)
意味:船舶が浅瀬、暗礁に乗り上げて動けなくなること。(出典。デジタル大辞泉)
・座州(ざす)
意味:船が浅瀬に乗り上げること。(出典:デジタル大辞泉)
・擱岸(かくがん)
意味:船舶が岸に乗り上げること。(出典:デジタル大辞泉)
・暗礁に乗り上げる(あんしょうにのりあげる)
意味:思わぬ障害が出てきて物事の進行が阻まれる。(出典:デジタル大辞泉)