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承知とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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承知

「承知しました」などのように使う「承知」という言葉。

「承知」は、音読みで「しょうち」と読みます。

「承知」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「承知」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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承知の意味

「承知」には次の三つの意味があります。

1 事情などを知ること。また、知っていること。わかっていること。
2 依頼・要求などを聞き入れること。承諾。
3 相手の事情などを理解して許すこと。多く下に打消しの語を伴って用いる。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

承知の意味①「事情などを知ること。また、知っていること。わかっていること。」

「承知」の一つ目の意味は「事情などを知ること。また、知っていること。わかっていること。」です。

「忙しいことは承知の上でお願いしたい」のように、わかっているという意味で使われるのがこの意味です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・あいつの家にたった一人のお袋がいることを前から承知している。 
(出典:魯迅『薬』)

・アンタはアメリカ人だからセンデンということは百も二百も承知だろう。
(出典:坂口安吾『明日は天気になれ』)

・それを承知で逢ってくれれば、娘から十両の金をくれるというのであった。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)

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類語

存じ上げる(ぞんじあげる)
意味:「知る」「思う」の意の謙譲語。(出典:デジタル大辞泉)

心得る(こころえる)
意味:事情をよく理解したうえで引き受ける。(出典:デジタル大辞泉)

了知(りょうち)
意味:物事の内容を知ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

承知の意味②「依頼・要求などを聞き入れること。承諾。」

「承知」の二つ目の意味は「依頼・要求などを聞き入れること。承諾。」です。

ビジネスでよく使う「承知しました」はこの意味です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・議論の仕様もないので三人もおとなしく承知した。
(出典:岡本綺堂『鐘ヶ淵』)

・千代松夫婦は寧ろ喜んで承知した。
(出典:上司小剣『天満宮』)

・そこでいよいよマルコは父親も承知してくれたので旅立つことになりました。
(出典:日本童話研究会『母を尋ねて三千里』)

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類語

了解(りょうかい)
意味:物事の内容や事情を理解して承認すること。(出典:デジタル大辞泉)

諾了(だくりょう)
意味:承知すること。(出典:デジタル大辞泉)

降心(こうしん)
意味:心の底から承知すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

承知の意味③「相手の事情などを理解して許すこと。」

「承知」の三つ目の意味は「相手の事情などを理解して許すこと。多く下に打消しの語を伴って用いる。」です。

「〇〇したら承知しないからね」のように、次やったら許さないよという意味で使われる場合が多いです。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・殺したのはおれじゃない、おれだなどと考えたら承知しないぞというわけです。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟(3)』)

・第三高等学校の先輩だなんて、良い加減なことを言うと、承知せんぞ!
(出典:織田作之助『青春の逆説』)

・言っとくけど、わたしが住んでる場所をチクったら承知しないから。
(出典:松岡圭祐『千里眼の水晶体』)

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類語

許諾(きょだく)
意味:相手の希望や願いを聞き入れて許すこと。(出典:デジタル大辞泉)

許容(きょよう)
意味:そこまではよいとして認めること。(出典:デジタル大辞泉)

承諾(しょうだく)
意味:よしとして、認め許すこと。(出典:デジタル大辞泉)

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