度外視
「採算を度外視する」などのように使う「度外視」という言葉。
「度外視」は、音読みで「どがいし」と読みます。
「度外視」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「度外視」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
度外視の意味
「度外視」には次の意味があります。
・度外におくこと。関係のないものとしてすておくこと。問題にしないこと。無視すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「度外視」をわかりやすく言うと「問題にせず、関わりがないものと無視すること」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ほかのすべてのことは度外視するとしても、クラムとの仲を引き裂かれたんだからな。
(出典:カフカ/谷友幸訳『城(下)』)
・館に侵入するつもりなら、ディーは戦力として度外視しなくてはならなかった。
(出典:ベニー松山『風よ。龍に届いているか(上)』)
・人のあいだ、つまり社会の組織の問題を度外視すれば、事実、そうだろう。
(出典:富野由悠季『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』)
・だが小柄であることを度外視しても、やはりその人物は『子供』だった。
(出典:大迫純一『神曲奏界ポリフォニカ ポリ黒3 プレイヤー・ブラック』)
・採算を度外視した執念といったものがなければ、やれないようなことだ。
(出典:星新一『きまぐれ星のメモ』)
類語
・閑却(かんきゃく)
意味:なおざりにすること。いい加減にほうっておくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・等閑(とうかん)
意味:物事を軽くみて、いいかげんに扱うこと。なおざり。(出典:デジタル大辞泉)
・黙殺(もくさつ)
意味:知っていながら問題にしないで無視すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・軽視(けいし)
意味:軽くみること。軽く考えて、その価値や影響力を認めないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・没却(ぼっきゃく)
意味:なくすこと。無視すること。念頭におかないこと。もっきゃく。(出典:精選版 日本国語大辞典)